今週は、気をつけたい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 敬語レッスン(3)
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                         「ご理解のほう」

 「今後、このような迷惑メールに値するメールは
  二度と送ることはありませんので、
  どうかご理解のほう頂ければと思います」

 上記は、売り込みメールの最後の一文です。

 「迷惑メールに値する」と自覚があるのなら
 送らなければいいのに……

 それで一体、何を理解しろと言うのだろうか
 とツッコミを入れたくなりました。

 おそらく最後の
 「どうかご理解のほう頂ければと思います」
 は、この文の前に述べた商品案内についての
 「理解」を促しているつもりなのでしょう。

 ところが、
 「いきなりメールを送信して、ご迷惑かけてすみません」
 という恐縮する気持ちと
 「でも、この商品のこと、よろしくお願いしますね」
 という気持ちを一文にまとめてしまったがために
 よくわからない文面になっています。

 「ご理解のほう頂ければ」の「ほう」の使い方も
 あいまいで、意味不明。
 「ほう」を付けることで、表現が丁寧になるわけではないので
 この場合は「ご理解いただければ」が適切です。
 

 書き換えるとしたら…

 「突然、このような不躾なメールを送ってしまい
  失礼いたしました。

  なにとぞ、○○についてご検討いただきますよう
  よろしくお願いいたします

 といったところでしょうか。

 商品については「理解」より「検討」をお願いする
 という終わり方にしました。

 伝えたい意図、内容によって文を切り、
 不要な言葉は省くことで、文章がすっきりまとまります。

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 【しごび】 の お す す め
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 今回のテーマは
 耳が痛い! いや、目が痛い!?

 メルマガを配信している身として
 とってもドキッとする内容でした。

 第89号 押しつけがましい
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  【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
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 「営業活動に一番大切なもの」って何だろう・・・
 その答えが、このメルマガを読めば分かります。

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今週は、気をつけたい敬語の使い方についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 敬語レッスン(2)
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回りくどい敬語

「過去に類似のご検討をなされ、
要求される仕様に至らなかったご経験をお持ちの
開発担当者の方にも一度お問い合わせ頂きたく存じます」

上記はある商品をPRする文面です。

これも、過剰な敬語のオンパレードで
慇懃無礼を通り越し、
「そこまでへりくだらなくても…」と
いう印象さえ受けます。

上記の文例を見ると分かりますが
3行にわたる文章のうち
1行に1つ以上、敬語が使われています。

この一文の文意を端的に示せば
「開発担当者に」「問い合わせてほしい」
ということです。

主語にあたる
「開発担当者」にかかる
「~のご検討をなされ」
「~なご経験をお持ちの」
という表現に逐一敬語をあしらうと
どうしても敬語でごてごてして、くどい文になってしまいます。

「ご検討をなされ」 →「検討をし」「検討をしたことがあり」
「要求される仕様に」→「要求する仕様に」
「ご経験をお持ちの」→「経験がある」

このように冒頭の文例を元の文に戻すと
次のように書き換えることができます。

過去に類似の検討をし、要求する仕様に至らなかった経験のある
開発担当者の方もぜひ一度、お問い合わせください

最後の「一度お問い合わせ頂きたく存じます」
は、敬語を使うと回りくどくなるばかりなので
「ぜひ、~ください」と言い切り
商品をアピールする方が良いと考えます。

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【しごび】 の お す す め
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今回のテーマは「わたしを『だし』にしたオトコ」。

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男子禁制! 違いの分かる女子だけに贈る
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【 オ ト コ の 話 】
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それって結局、本命狙うための
あて馬? という仕打ちを受けたお話です……。

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今週は、気をつけたい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語レッスン
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過剰な敬語

「この度は、メールマガジンポータルサイトで
貴詩メールマガジンを拝見致しまして、
当研究所の商材を是非アフィリエイトでご紹介頂けないかと思いまして、
誠に勝手ながらご連絡をさせて頂きました」

ある情報商材の売り込みメールにあった文例です。

上から2行目の
「貴詩メールマガジン」の「貴詩」は
私のミスタイプではなく、先方の間違いです
(正しくは「貴誌」「貴メールマガジン」)。

こうした売り込みメールや迷惑メールに共通する傾向が、
字の間違いが多い割に
言葉遣いが「これでもか」というほど丁寧すぎること。

「拝見致しまして」→「拝見し」

「ご連絡をさせて頂きました」→「ご連絡いたしました」
といった過剰な敬語使いに加え

「ご紹介頂けないか」「「ご連絡をさせて頂きました」と
一文に2回「頂く」が使われています。

「拝見致しまして」「と思いまして」と
「~まして」が続いているのも気になります。

このように敬語でゴテゴテと飾り立てるほど
悲しいかな、うさんくささが際立ってくるのです。

伝えるべきことは何かを絞り
書き換えてみましょう。

この度、メールマガジンポータルサイトで貴誌を拝見し、
当研究所の商材をご紹介いただきたく、ご連絡いたしました

4行の文が2行にまとまりました。

敬語でいたずらに飾りたてると
文が長くなるばかりで、伝えたい核心部分がぼやけていきます。

敬語は必要最低限に抑え
スッキリした文章を心がけたいですね。

今週は、文例を挙げつつ
適切な敬語表現を紹介していきます。

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今週は、「すごい」以外の表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法        < すごいに代わる褒め言葉(5)>
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                          主観から客観へ

「彼はとにかくすごい人です」

「彼」に対する称賛をこめて、このような表現をするのですが
自分が彼に対して「すごい!」と感じるのは、主観。

細部をはしょってざっくり「すごい」のひと言に集約したに過ぎず
他の人には分かりにくいものです。

「彼はA社でトップセールスを記録した営業マンです」
翻訳力にかけては社内で彼の右に出る者はいません

と「何が」「どのように」すごいのか
客観的にかみくだいて伝えることで
「確かに彼はすごいですね」
と他の人も理解するわけです。

「すごい資格をお持ちですね」
という場合も
「シニア野菜ソムリエの資格をお持ちとは、素晴らしいですね
尊敬します
と称賛の気持ちを伝えると
「すごい」のワンパターンに代わる表現になります。

自分の気持ちを伝える場合、目上の相手には
「部長の教え方はすごいうまいですね」
といった相手を評価するような表現は避け

部長のように人にわかりやすく教えるヒケツは何ですか?
人にわかりやすく教えるには、
どのようなことに気をつけたらよいのですか?

とその方法を尋ねる表現に置き換えます。

文末の定型句「よろしくお願いします」同様
使いやすいからと、安易に何でも「すごい」で片づけず
「何が、どのように」すごいのか
表現の仕方にひと工夫してみましょう。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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満席御礼。申し込みを締め切りました。

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第12回 【しごび トーク・カフェ】
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結婚相談所 フェアウィンド 代表
飛松 愛子 さん
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今週は、「すごい」以外の表現についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < すごいに代わる褒め言葉(3)
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                         プラス表現に変換

 VOL.2062で述べたように
 
 「すごい」には、好ましい物事やプラスの評価、
 その反対の好ましくない物事やマイナスの評価
 の両方で用いられます。

 したがって
 自分ではプラスの評価のつもりで「すごい」を使ったつもりでも
 相手はマイナスの評価をされたと受け取ったり、
 プラスにとっていいのかどうか分からなかったり
 ということがあります。

 例えば
 「すごい名前ですね」という表現。

 書く側は「素晴らしい」「由緒正しい」名前のつもりで
 「すごい」と表現したのに

 読む側は「変わった」「奇妙な」という意味合いの
 「すごい」と受け止めることもあるわけです。

 プラスの印象、好意を相手に伝えるのであれば

 「素敵なお名前ですね。どのような由来があるのですか?

 のように、肯定的な表現で具体的に書くと
 誤解されずに思いが伝わります。

 話し言葉だと、思ったことがとっさに口を突いて出ますが
 書き言葉の場合は、読み返して修正ができるので

 相手に誤解を与えそうな表現
 自分の真意が伝わりにくい表現は
 他の表現に書き換えることも必要ではないでしょうか。

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 【しごび】 の お す す め
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 準備の都合があるので
 本日、17時で申し込みを締め切りま~す!

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      第12回 【仕事美人 トーク・カフェ】
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       結婚相談所 フェアウィンド 代表
            飛松 愛子 さん
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 「今どきの結婚事情」「結婚に対する理想と現実」など
 飛松さんが仕事を通して見たり、感じたりしたことを
 思う存分語っていただく2時間です!

  日 時  11月8日(金) 18:30~20:30

  会 場  楽しい生活動作の研究所(たのけんレンタルフロア)
      
  参加費  一般 ⇒ 3000円
      「仕事美人のメール作法」読者 ⇒ 割引あり
  ★ 飲み物とレトワールフリヨンのおいしい焼き菓子 付

  定 員 15名(定員になり次第、締め切ります)

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 ★お申し込み方法は…
  FBのイベントページで「参加」ボタンを押してください♪
  

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今週は、「すごい」以外の表現についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < すごいに代わる褒め言葉(2)
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                           すごさの内訳

 「あの会社はすごい!」
 「佐藤さん、すごすぎる!」
 「それはすごい!」

 驚くほどの何かをした相手を称賛するときに
 便利な「すごい」という表現。

 たまに使うと効果的ですが
 褒め言葉がいつも「すごい」「すごいですね」の繰り返しという
 ワンパターンから脱却するには?

 「すごい」のもとになっているのは「何」なのか?
 を考えてみます。例えば……

 佐藤さんはすごい!
  ↓
 すごいって何が?
  ↓
 いつ仕事を頼んでも早くて正確!
 嫌な顔をせず、いつも気持ちよく対応してくれるんだ。
  ↓
 それはすごい!

 この場合、
 「何が」=仕事ぶり
 「どのように」=早くて正確、感じが良い

 この「何が」「どのように」の部分を
 具体的に書いてみると…

 本人に伝えるときは… 
 「佐藤さんに頼むと、早くて確実ですね。
  いつも助かっています

 人に伝えるときは…
 「佐藤さんは仕事が早くて確実。
  いつも気持ちよく対応してくれて、感じがいいですよ

 このように
 「何が」「どのように」
 すごいのかを具体的に書くと
 「すごさ」の内訳が伝わります。

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 【しごび】 の お す す め
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 「0か100か……」

 今回はこのタイトルがすべてです!

 第88号 0か100か、極端に考える
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