今週は、メールで見かけた気になる言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 変な言い回し(3)>
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                         「良い聞き上手」


 今週は、メールで見かけた気になる言い回しについて取り上げ、
 どのように書き換えればよいかを考えます。


 「人との会話で、良い聞き上手になるには」

 という一文。
 「良い聞き上手になるには」と
 意味が重なっているのが気になります。

 「聞き上手」という言葉に
 人の話を聞いて、引き出すのがうまいという
 意味合いがあるので
 その前の「良い」は不要で

 「人との会話で、聞き上手になるには」

 とすれば、文の収まりがよくなります。

 「良い」を生かすのであれば
 「聞き上手」という言葉を
 「良い(き)聞き役」と書き換え

 「人との会話で、良い(き)聞き役となるには」

 としてもよいでしょう。

 強調したい内容ほど
 このように同じ意味の言葉で飾り立ててしまいがち
 になります。

 読み返して、確認する習慣をつけましょう。



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 【しごび】 の お す す め
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 メルマガのバックナンバーが
 「まぐまぐニュース」に取り上げられました。

 うっかり間違えやすい敬語の実例と
 使い方のコツについての記事です。

 「お伺いいたします」は間違った使い方。今さら聞けない敬語や謙譲語
 

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今週は、メールで見かけた気になる言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 変な言い回し(2)>
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                           「市内在中」


 今週は、メールで見かけた気になる言い回しについて取り上げ、
 どのように書き換えればよいかを考えます。


「広島在中のビジネスパーソン向けにセミナー情報を提供しています」

 あるお知らせメールにあった一文です。

 広島市内で開催されるセミナーを
 紹介するWebサイトの案内文だったのですが

 広島に住んでいることを意味する「在住」と
 中に入っていることを意味する「在中」を
 取り違えて使っているようです。

 読みが
 「ざいじゅう」と「ざいちゅう」で
 「じ」か「ち」の違いでよく似ているため
 打ち間違いの可能性も
 (在中を「ざいじゅう」と読み、「在住」と混同して
  いるのかもしれません)。

 整理してみましょう。

 「在住」は、その土地に住んでいること
  例)海外在住者  市内在住

 「在中」は、物が中に入っていること
  例)請求書在中  写真在中

 したがって、冒頭に挙げた文は
 「広島在住のビジネスパーソン向けにセミナー情報を提供しています」
 です。

 意味の違い、読みの違いを
 今一度確認しておきましょう。



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今週は、メールで見かけた気になる言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                  < 変な言い回し >
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                 「たびたびお世話になっております」


 本人の意図や思いは分かるのだけれど
 言葉の使い方が今ひとつで、残念に感じることがあります。

 例えば
 メールを送信するとき
 最初に「お世話になっております」を使いますが

 その後もやりとりが続き
 「お世話になっております」
 を繰り返し使うのを避けようとして

 メールの初めに
 「たびたびお世話になっております」
 という言い回しが使われていました。

 苦肉の策という感じがして
 気持ちは分かるのですが、少々不自然。

 最初に「お世話になっております」とあいさつしているので
 続けてメールを送る場合は
 別の書きだしを工夫してみましょう。

 確認や調整などで、メールのやりとりが続く場合は
 「お世話になっております」の前置きは省き
 「〇〇についてですが」
 と用件から始めて差し支えありません。

 伝えそびれていることに気づき
 メールを続けて送るような場合は

 「たびたび失礼します」

 「たびたび恐れ入ります」

 から始めるとよいでしょう。


 今週はこのように
 メールで見かけた気になる言い回しについて取り上げ、
 どのように書き換えればよいかを
 考えていきたいと思います。


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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 敬語のあれこれ(5)
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内と外の使い分け

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげてきました。

●内と外の使い分け

社内では、上司や先輩に対して敬語を使いますが
社外の相手に、自社の上司のことを伝えるときには
敬語の使い方も変える必要があります。

社外の人とのやり取りで
上司のこと(行動や対応)を伝えるときには

役職名を省く
相手に対して謙譲語を使って伝える

という2つのポイントを押さえておきましょう。

× 高橋理事長は明日、御社にうかがうとおっしゃっています

〇 高橋は明日、御社にうかがうと申しております

× 佐藤課長は打ち合わせからまだ戻っていらっしゃいません

〇 佐藤は打ち合わせからまだ戻っておりません

× 山田部長が出張からお戻りになられたら、ご連絡いただくよう申します

〇 部長の山田が出張から戻りましたらご連絡するように申し伝えます

上記の文例のように
社内では、目上の相手には尊敬語を使いますが

社外の相手とのやりとりでは
敬語が向かう対象は(社外の)相手ですから
自社の社員は上司といえども
謙譲語を使い、相手に対してへりくだった表現にします。

この「内と外」の使い分けを取りちがえないように気を付けましょう。

 

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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語のあれこれ(4)
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二重敬語に注意

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。

●二重敬語に注意

敬語を重ねて使う誤りを「二重敬語」といいます。

例えば
「会議で部長がおっしゃられた件ですが」
の「おっしゃられた」。

「言う」の尊敬語は2通りあり、
1)「言う」+尊敬語「れる」 → 言われる
2)別の敬語に言い換え    → おっしゃる

このどちらかを使えばよいのですが
すでに「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に
さらに尊敬語の「れる」を付けて
「おっしゃられる」とすれば二重敬語です。

「見る」の尊敬語
〇 ご覧になる
× ご覧になられる → 尊敬語「れる」が不要

「来る」の尊敬語
〇 「お越しになる」
× 「お越しになられる」 → 尊敬語「れる」が不要

「行く」の謙譲語
〇 「うかがう」
× 「おうかがいいたします」 → 謙譲語「お~いたします」が不要

一方で
「お見えになる」(「来る」の尊敬語)
「お召し上がりになる」(「食べる」の尊敬語)
のように、日常的に使われることが増えて
定着した二重敬語もあります。

今は、二重敬語として指摘されている言葉遣いも
次第に定着していくものもあるかもしれません。

しかし、
すでに敬語化している言葉に
さらに敬語を付け加えても
相手への敬意が高まるわけではないので

敬語を過剰に使っていないか
日頃から注意したいですね。

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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語のあれこれ(3)>
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                      尊敬語と謙譲語の混同

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。

●尊敬語と謙譲語の混同

敬語の間違いで多くみられるのが
敬語の混同です。

1)お客様は昨日、参られました

2)お見舞いには午後から伺われた方がいいです。

よくあるのが上記のように
尊敬語のつもりで謙譲語を使っているケース。

上の文例はそれぞれ
1)の「参る」は「来る」の謙譲語。
2)の「伺う」は「行く」の謙譲語です。

今一度
尊敬語と謙譲語の違いをおさらいしてみましょう。

尊敬語:相手や相手の行動、状況への敬意を表す言葉
相手の位置を自分より高めた言い回し
主語は相手

謙譲語:自分がへりくだることで、相手への敬意を示す日本語独特の表現
自分を低めることで、相手を高める(=敬う)言い回し
主語は自分

冒頭に挙げた2つの文とも
主語は自分以外の人なので
その人に敬意を示すには
謙譲語ではなく尊敬語を使う必要があります。

1)お客様は昨日、いらっしゃいました

「いらっしゃいました」に代わり「おいでになりました」
「お見えになりました」でもよい。

2)お見舞いには午後からいらっしゃる方がいいです。

ちなみに
謙譲語を使うのなら
自分を主語にして、次のような文になります。

1)(私は)お客様のところへ昨日、参りました

2)(私は)午後からお見舞いに伺います

敬語を使うときは
その行為・動作の「主語は誰か」を確認してから
尊敬語か、謙譲語かを使い分けるようにしましょう。

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