今週は、メールで見かけた気になる言い回しについてです。 ◆─────────────────────────────────◆ 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 変な言い回し(3)> ◆─────────────────────────────────◆ 「良い聞き上手」 今週は、メールで見かけた気になる言い回しについて取り上げ、 どのように書き換えればよいかを考えます。 「人との会話で、良い聞き上手になるには」 という一文。 「良い聞き上手になるには」と 意味が重なっているのが気になります。 「聞き上手」という言葉に 人の話を聞いて、引き出すのがうまいという 意味合いがあるので その前の「良い」は不要で 「人との会話で、聞き上手になるには」 とすれば、文の収まりがよくなります。 「良い」を生かすのであれば 「聞き上手」という言葉を 「良い(き)聞き役」と書き換え 「人との会話で、良い(き)聞き役となるには」 としてもよいでしょう。 強調したい内容ほど このように同じ意味の言葉で飾り立ててしまいがち になります。 読み返して、確認する習慣をつけましょう。 ◆─────────────────────────────────◆ 【しごび】 の お す す め ◆─────────────────────────────────◆ メルマガのバックナンバーが 「まぐまぐニュース」に取り上げられました。 うっかり間違えやすい敬語の実例と 使い方のコツについての記事です。 ▼「お伺いいたします」は間違った使い方。今さら聞けない敬語や謙譲語
今週は、メールで見かけた気になる言い回しについてです。 ◆─────────────────────────────────◆ 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 変な言い回し(2)> ◆─────────────────────────────────◆ 「市内在中」 今週は、メールで見かけた気になる言い回しについて取り上げ、 どのように書き換えればよいかを考えます。 「広島在中のビジネスパーソン向けにセミナー情報を提供しています」 あるお知らせメールにあった一文です。 広島市内で開催されるセミナーを 紹介するWebサイトの案内文だったのですが 広島に住んでいることを意味する「在住」と 中に入っていることを意味する「在中」を 取り違えて使っているようです。 読みが 「ざいじゅう」と「ざいちゅう」で 「じ」か「ち」の違いでよく似ているため 打ち間違いの可能性も (在中を「ざいじゅう」と読み、「在住」と混同して いるのかもしれません)。 整理してみましょう。 「在住」は、その土地に住んでいること 例)海外在住者 市内在住 「在中」は、物が中に入っていること 例)請求書在中 写真在中 したがって、冒頭に挙げた文は 「広島在住のビジネスパーソン向けにセミナー情報を提供しています」 です。 意味の違い、読みの違いを 今一度確認しておきましょう。 ◆─────────────────────────────────◆ 【しごび】 の お す す め ◆─────────────────────────────────◆ 本でも、電子書籍でも、アプリでも! お読みいただけます。 --------------------------------------------------- ★『さらりと返せる、大人のメール表現334』Kindle版★ --------------------------------------------------- 書籍は1337円ですが Kindle版は1000円です。 本書をもとに制作した iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】も好評! ぜひ、ご利用ください。
今週は、メールで見かけた気になる言い回しについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 変な言い回し >
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「たびたびお世話になっております」
本人の意図や思いは分かるのだけれど
言葉の使い方が今ひとつで、残念に感じることがあります。
例えば
メールを送信するとき
最初に「お世話になっております」を使いますが
その後もやりとりが続き
「お世話になっております」
を繰り返し使うのを避けようとして
メールの初めに
「たびたびお世話になっております」
という言い回しが使われていました。
苦肉の策という感じがして
気持ちは分かるのですが、少々不自然。
最初に「お世話になっております」とあいさつしているので
続けてメールを送る場合は
別の書きだしを工夫してみましょう。
確認や調整などで、メールのやりとりが続く場合は
「お世話になっております」の前置きは省き
「〇〇についてですが」
と用件から始めて差し支えありません。
伝えそびれていることに気づき
メールを続けて送るような場合は
「たびたび失礼します」
「たびたび恐れ入ります」
から始めるとよいでしょう。
今週はこのように
メールで見かけた気になる言い回しについて取り上げ、
どのように書き換えればよいかを
考えていきたいと思います。
今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語のあれこれ(5)>
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内と外の使い分け
今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげてきました。
●内と外の使い分け
社内では、上司や先輩に対して敬語を使いますが
社外の相手に、自社の上司のことを伝えるときには
敬語の使い方も変える必要があります。
社外の人とのやり取りで
上司のこと(行動や対応)を伝えるときには
・役職名を省く
・相手に対して謙譲語を使って伝える
という2つのポイントを押さえておきましょう。
× 高橋理事長は明日、御社にうかがうとおっしゃっています。
↓
〇 高橋は明日、御社にうかがうと申しております。
× 佐藤課長は打ち合わせからまだ戻っていらっしゃいません。
↓
〇 佐藤は打ち合わせからまだ戻っておりません。
× 山田部長が出張からお戻りになられたら、ご連絡いただくよう申します。
↓
〇 部長の山田が出張から戻りましたら、ご連絡するように申し伝えます。
上記の文例のように
社内では、目上の相手には尊敬語を使いますが
社外の相手とのやりとりでは
敬語が向かう対象は(社外の)相手ですから
自社の社員は上司といえども
謙譲語を使い、相手に対してへりくだった表現にします。
この「内と外」の使い分けを取りちがえないように気を付けましょう。
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【しごび】 の お す す め
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神垣あゆみ企画室
今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語のあれこれ(4)>
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二重敬語に注意
今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。
●二重敬語に注意
敬語を重ねて使う誤りを「二重敬語」といいます。
例えば
「会議で部長がおっしゃられた件ですが」
の「おっしゃられた」。
「言う」の尊敬語は2通りあり、
1)「言う」+尊敬語「れる」 → 言われる
2)別の敬語に言い換え → おっしゃる
このどちらかを使えばよいのですが
すでに「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に
さらに尊敬語の「れる」を付けて
「おっしゃられる」とすれば二重敬語です。
「見る」の尊敬語
〇 ご覧になる
× ご覧になられる → 尊敬語「れる」が不要
「来る」の尊敬語
〇 「お越しになる」
× 「お越しになられる」 → 尊敬語「れる」が不要
「行く」の謙譲語
〇 「うかがう」
× 「おうかがいいたします」 → 謙譲語「お~いたします」が不要
一方で
「お見えになる」(「来る」の尊敬語)
「お召し上がりになる」(「食べる」の尊敬語)
のように、日常的に使われることが増えて
定着した二重敬語もあります。
今は、二重敬語として指摘されている言葉遣いも
次第に定着していくものもあるかもしれません。
しかし、
すでに敬語化している言葉に
さらに敬語を付け加えても
相手への敬意が高まるわけではないので
敬語を過剰に使っていないか
日頃から注意したいですね。
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【しごび】 の お す す め
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【神垣あゆみ企画室】
今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。 ◆─────────────────────────────────◆ 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語のあれこれ(3)> ◆─────────────────────────────────◆ 尊敬語と謙譲語の混同
今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。
●尊敬語と謙譲語の混同
敬語の間違いで多くみられるのが
敬語の混同です。
1)お客様は昨日、参られました。
2)お見舞いには午後から伺われた方がいいです。
よくあるのが上記のように
尊敬語のつもりで謙譲語を使っているケース。
上の文例はそれぞれ
1)の「参る」は「来る」の謙譲語。
2)の「伺う」は「行く」の謙譲語です。
今一度
尊敬語と謙譲語の違いをおさらいしてみましょう。
尊敬語:相手や相手の行動、状況への敬意を表す言葉
相手の位置を自分より高めた言い回し
主語は相手
謙譲語:自分がへりくだることで、相手への敬意を示す日本語独特の表現
自分を低めることで、相手を高める(=敬う)言い回し
主語は自分
冒頭に挙げた2つの文とも
主語は自分以外の人なので
その人に敬意を示すには
謙譲語ではなく尊敬語を使う必要があります。
1)お客様は昨日、いらっしゃいました。
「いらっしゃいました」に代わり「おいでになりました」
「お見えになりました」でもよい。
2)お見舞いには午後からいらっしゃる方がいいです。
ちなみに
謙譲語を使うのなら
自分を主語にして、次のような文になります。
1)(私は)お客様のところへ昨日、参りました。
2)(私は)午後からお見舞いに伺います。
敬語を使うときは
その行為・動作の「主語は誰か」を確認してから
尊敬語か、謙譲語かを使い分けるようにしましょう。
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【しごび】 の お す す め
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