今週は、読者のかたからいただいたご意見や質問をご紹介
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仕 事 の メ ー ル 作 法                         < 読者からのおたより(3)
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気になる表現 その二

<質問: いうふう >———————————————–

「いうふうに思う」

これ、どう思いますか?
御自分の自信を持っての発言でしょう。なぜハッキリ「と思います」と
言えないのでしょう。
最近は何処かのお国の大臣様までも堂々と?「そういうふうに思います」
と御発言ですが・・・・・

——————————- 読者 ハマのハマちゃんからのご意見

「というふうに思います」。

煮え切らない、まわりくどい表現ですね。とりようによっては、どこか他
人事で無責任な言い方にもとれます。

書き言葉でも話し言葉でも、自分で使うときにはっきり分かります。
「というふうに思います」を使うのは、自信や根拠がないとき。
言い切ることができないから「いうふう」という間接的な言葉が出てくる
のです。

婉曲といってしまえば聞こえはいいですが、このように英訳しにくいあい
まいな表現が日本語には多いです。「など」とか「~したりします」「~
のはず」も同様です。

特にビジネスの場では、すっきりと明快なものの言い方、書き方が責任感
や信頼を感じさせ、好印象を残します。

ちょっとしたことですが、言葉の使い方一つも人は見ていて、常に判断さ
れていることを忘れずにいたいですね。

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今週は、読者のかたからいただいたご意見や質問をご紹介
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 読者からのおたより(2)
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                            気になる表現

 <質問: 「~ですかね」>————————————

  最近気になる表現がありますので、質問させていただきます。
  それは、「~ですかね」という言い方です。
  仕事中の電話でも耳にしますし、文章としても目につきます。

   ○○様はおられますかね。
   何時にお戻りですかね。
   わかりますかね。

  話す場合は、語尾を少し伸ばして使うようですが、神垣さんはこの言
  い方を見聞きされたことはありますか。
  どうも私には、あまり気持ちのいい表現には思えません。

 —————————————– 読者 M.K さんからの質問

 「~ですかね」。

 この「ね」がくせものでしょうか。

 おそらく使う側は、語尾に「ね」をつけることで親しみをこめているので
 しょう。あるいは、自信がなく相手に尋ねて確認しようとする気持ちが入
 っているようにもとれます。

 使う側はカジュアルな感じで気安く「ね」をつけても、聞く側、読む側は
 M.K さんのように抵抗を感じる場合も少なからずある言葉といえそうです。

 実際、上記の表現は「ね」をつけなくても意味が通じます。「ね」をつけ
 ることでなれなれしく感じてしまうので、初対面の相手や仕事の席では使
 わないほうが無難でしょう。

 言葉は生きもの。人や時代とともに移り変わっていくものなので、一概に
 正しい、正しくないとは言い切れませんが、なんとなくひっかかったり違
 和感を覚える言葉は私は人にも使わないようにしています。

 自分の中で心地よい言葉、不快な言葉の基準を持つことも必要かもしれま
 せん。

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今週は、読者のかたからいただいたご意見や質問をご紹介
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仕 事 の メ ー ル 作 法                            < 読者からのおたより
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段落感覚

<質問: パラグラフについて >————————————

メールに関連して「パラグラフ」について一言いいたいです。若い人
に「パラグラフ」の感覚のない人が、結構います。英語ライティング
をやっていて気が付きました。

(中略)

全部のセンテンスを頭出しするけれど、行は空けずくっつけて書いて
います。話題が変わるところでは、1行空けているようですが。これ
は、私は正にメールの書き方の影響だと思っています。

—————————————– 読者 K.A さんからの質問

K.A さんが指摘するのは、メール特有の書き方が通常のビジネス文書で目に
付くということ。上記の質問の文章を例にとると…

ところで、メールに関連して「パラグラフ」について一言いいたいです。
若い人に「パラグラフ」の感覚のない人が、結構います。
英語ライティングをやっていて気が付きました。

メールでは上記のような書き方に違和感は覚えませんが、このままの書き
方でをWordなどの文書を作成するとどうでしょうか。余白ばかりが目立ち、
子どもが書いた作文のような印象が残ります。

文章というのはパラグラフごとに一文字あけ、内容のまとまりごとに改行
しながら書き進めるのが基本。

誰もが小中学校の国語の授業で習ったはずの文章の書き方の基礎ですが、
パソコンや携帯メールの普及によってパラグラフの概念が薄れているのは
否めません。

メールの場合は「行間」が狭く調節できないため、頻繁に改行しないと読
みづらいという難点があります。この感覚を通常の文章に持ち込むと、全
体がパラパラとした間延びした文章に見えてしまうのです

何ごともそうですが、基礎を知って状況に応じて使い分けるのと、基礎を
知らないまま形式だけをなぞるのとでは違いがあります。

メールの普及がもたらす弊害を知り、注意を促すこともまた必要になって
きているようです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 間違いやすい言葉講座(4)
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「じ」「ぢ」、「ず」「づ」の使い分け

メルマガやブログでよく目にする間違いに「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」
の混同があります。メールでも果たしてどちらを使うべきか迷ったり、間
違ったまま使用している場合があります。

「じ」「ぢ」、「ず」「づ」の使い分けで間違いやすいものを挙げてみま
しょう。

●「ずつ」
×「づつ」
例)少しずつ、一人ずつ

●「うなずく」「つまずく」「ひざまずく」
×「うなづく」「つまづく」「ひざまづく」

●「こぢんまり」
×「こじんまり」
※「小ぢんまり」とも。二つの語が連なっているため「ぢ」と表記

●「づくし」と「ずくめ」
「づくし」=「尽くし」 列挙を意味する。   例) 牡蠣づくしのお膳、ないないづくし

「ずくめ」 その物や事ばかり   例) 黒ずくめの服装、規則ずくめの会社

※「腕ずく」「納得ずく」も「ず」と表記

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今週は、適切な読点の入れ方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 区切りの問題(2)
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                       こんな時どうする?-1

 読点は、誤った読み方を避けるためにも使われます。例えば…

 ▼ どこで区切るかで意味が変わる
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 一文の中で漢字やかながくっつくと意味が違ってくる場合。

 紛らわしいひらがな表記が続くと、読点を打つ位置で意味も変わるため、
 伝えるべき内容に添って適切な位置で読点を打つ必要があります。

  例) その店ではきものを預かってくれます。
       ↓
     その店で、はきものを預かってくれます。
     その店では、きものを預かってくれます。

 次の例も読点の有無で意味が変わってきます。

  例) 夏の夜空を眺めると一面の星。
     夏の夜、空を眺めると一面の星。

 前者は「夏の夜空は常に一面の星が見られる」という意、
 後者は「夏の夜にたまたま眺めた空に一面の星が見られた」という意
 になります。

 では、この場合は?

  例) 社長と同席した田中さんが責任をとった。

 責任をとったのはだれでしょうか?
 社長と田中さんの二人が責任をとった場合は、「社長と」の次に読点
 を打ちます。

     社長と、同席した田中さんが責任をとった。

 田中さん一人が責任をとった場合は、文章自体を替えます。

     社長に同席していた田中さんが責任をとった。
     責任をとったのは、社長に同席していた田中さんだ。

 読点の打つ位置で意味が変わることを知っておきましょう。

  ※参考文献
   「記者ハンドブック」「朝日新聞の用語の手引き」

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今週は、困った相手への対応メールについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 困ったちゃんへの対処法(4)
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おせっかいな人

頼みもしないのに、人のことにちょっかいを出してきたり、首を突っ込み
たがる人がいます。

▼ 他人事に立ち入るのが好きな困ったちゃん
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

以前、ちょっとしたトラブルがあり、落ち込んでいることをメールの最後
に書いたところ、「相手は○○じゃないの? あなたに代わって私が注意
するから詳しく話して」と返信があり、戸惑ったことがあります。

報復や解決策より、単に気分がブルーなことを聞いてほしかっただけなの
ですが…。

世話好きも、過ぎればただの迷惑。過剰に反応する相手には、愚痴や弱音
もおちおち話せません。

どうしても相談にのってほしいときは、先回りせずとも当人から声をかけ
てくるもの。気づいていても、敢えてそっとしておく、気づかぬふりをす
るのもやさしさではないでしょうか。

おせっかいが過ぎる相手には「ありがとう。大丈夫だから心配しないで」
「お心遣いありがとうございます」と、気にかけてくれていることに感謝
の意を表すことで、それ以上立ち入れないようにやんわりと拒否。

私は、さらっと聞き流してくれる相手にだけ話すようにしています。

<追記>2021.12.20
 逆に、
 相手のためによかれと思い、言ったりしたりしたことが
 相手にとっては余計なおせっかいとして迷惑になることが
 あります。

 自分と同じ感覚や思いを相手が抱いているとは限りません。
 自分勝手に判断するのではなく、
 相手をよく観察し、確認や打診をしてから対応することを
 忘れずにいたいと自戒を込めて思います。

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