今週は、時として誤解のもとになる表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 不確かな表現 >
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                       「いつか・近いうちに」

右か左か、上か下か、白か黒か…。
はっきりものを言う人が増えたと思いますが、それでも欧米に比べると日
本人の表現はあいまいな部分が多いように感じます。

人とのやりとりの中で摩擦を避けるため、差しさわりのない言葉でお茶を
濁す、白黒つけずにグレーのままにしておく、という場面があります。
今週は、そんな時につい使ってしまう、あいまいな表現について考察して
みたいと思います。

▼ 実現可能なら具体的に
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「いつか行きたいです」
「近いうちに会いましょう」

確約できないけれど、可能なら…というニュアンスで使われる「いつか」
「近いうちに」という表現。

メールでも話し言葉でも、相手がこの言葉を使うとき、私は真に受けず読
み流す、聞き流すことにしています。

自分に置きかえた時、「いつか」「近いうちに」と使うときは「気持ちは
あっても行動に移せるかどうか分からない」場合に使っていることが多い
からです。

本気で「行ってみたい」「また会いたい」と思うときは

「12月10日に東京へ行くので、そのときに立ち寄らせてください」
「年内には伺えそうです」
「来週は手がすくので、水曜か木曜に会いましょう」

と確定した日時やおおよその予定を具体的に伝えることができます。

相手の言う「いつか」「近いうちに」を本気で受け止め、しばらくして
「あれは社交辞令だったのだ」と気づくという経験を幾度となくしてきま
した。しかし、相手に罪はなく、過度に期待してしまった自分を反省。

以来、人が「いつか」「近いうちに」を使うときは気持ちだけ受け取るこ
とにし、自分から相手との関わりを次につなげたい時は、実現可能な具体
的な日時を示すようにしてます。

 
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