今週は、正確に相手に伝わる表現法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < はっきり書くには?
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曖昧表現の三種盛り

依頼や確認の問い合わせをしたとき

「多分、大丈夫だと思います。」

という返信だったら……
受け取る側は「本当に大丈夫だろうか?」と不安になります。

対応の仕方として、
状況に不安要素があるとか
対応に自信がない、
といった場合に、上記のような返信をしてしまいがちです。

上記の返答が相手に不安感を与えてしまう要素として
次の3点が挙げられます。

1)「多分」
そうなるだろう、そうであろうと推量する言葉で、
断定を避けているので、相手は見通しがが付きません。
「おそらく」「できるかどうかわかりませんが」も同類の表現です。

2)「大丈夫」
便利な言葉ですが、何が大丈夫なのかが伝わりにくい表現。
この場合も
「対応可能。お任せください」の大丈夫なのか、
「なんとかやってみるので、とりあえず」の大丈夫なのか
がよくわかりません。

3)「と思います」
断定を避けるときの常とう句ですが
「思う」と「する」では、おのずと結果が変わってきます。
相手が求めるているのは、あれこれ「思う」ことではなく
何をどうするのか、何をどうしたのか、という実行です。

いずれも日本語にありがちな婉曲表現ではありますが
こうした言葉を使った返答では、
相手を説得したり、満足感を与えたりすることはできません。

今週は、自信を持って、はっきり相手に伝えるための
表現の仕方について取り上げます。

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今週は、NGな敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 敬語レッスン(4)>
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                       「お待ちしてください」

—————————-
受付でお待ちしてください。
—————————-

上記の文の問題点は
「お待ちしてください」
です。

上記は、謙譲語である表現を
尊敬語として相手に使っている例です。

ここでもう一度、謙譲語と尊敬語の違いを整理すると…

・謙譲語:自分をへりくだることで相手を高める
自分が主語
・尊敬語:相手を高めることで、敬意を示す
相手が主語

したがって、上記の文は
自分が主語で、相手を待つ場合は
謙譲語「お待ちしております」
を使いますが

「待つ」のは相手ですから
尊敬語「お待ちになってください」
とするのが適切です。

—————————-
受付でお待ちになってください
—————————-

が敬語として正しい使い方です。

同様に
—————————-
添付資料を参照してください
—————————-
という表現もNGです。

これも謙譲語と尊敬語を混同している例です。

「参照する」を
謙譲語で表すと
「参照しております」
「参照いたします」

ですが、ここでは
相手に「参照」するという行為を促しているので

尊敬語を使い
「ご参照になってください」
「ご参照ください」
とします。

ですから、
「参照してください」の「して」は不要
です。

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今週は、NGな敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語レッスン(3)
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 「入会なされますと」

—————————-
当協会にご入会なされますと…
—————————-

上記の文の問題点は
「ご入会なされますと」
です。

「する」の尊敬語「なさる」と「される」を
ミックスして使ったうえに
丁寧語の「ます」が加わってしまい
「なされます」
になったものと推測します。

この場合は
「ご入会されますと」
あるいは
「ご入会なさいますと」
で差し支えありません。

—————————-
当協会にご入会されますと…
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または
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当協会にご入会なさいますと…
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「次回の会合にはご出席なされますか?」

という一文も、上記同様にNGです。

「ご出席になりますか?」
「ご出席なさいますか?」

あるいは、もっとシンプルに
「出席されますか?」

とするのが適切です。

「ご出席なされますか」は
「ご~なさる」と「~される」という
2つの尊敬語を混同した間違いです。

このように敬語は重ねれば
より丁寧になるわけではないので、
注意しましょう。

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