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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(2)
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「形容詞+です」

1月17日配信のVOL.737< 言葉の翻訳力(3)>で取り上げた例文について
次の質問をいただきました。

<読者からの質問>————————————————

今回はじめてメールさせていただきましたのは
本日の例文で気になった文章があったからです。

それは「うれしいです」の一文です。

これは本来であれば「うれしく思います」
と使うのがビジネスメールでは正しいのではないでしょうか。

読者 K.I さん
——————————————————————

質問は次のように続きます。
————————————————
同様に、ごく普通に「おいしいです」などと使ってしまいますが
形容詞+動詞 は誤った使い方で、形容詞は名詞の前に使うものなので
「おいしいパンです」とするか
「おいしい」とするか
丁寧な言い方にしたければ「おいしゅうございます」
が正しいと新聞で読んだ記憶があります。
(動詞? 助動詞 ?形容詞? 修飾語? 品詞の正確な情報は
あやふやですみません)

自分でもよくそういう言い方をしていたのですが
何か言葉の座りが悪いなと日頃から感じていましたので
その記事を読んだ時は『なるほど!』と
非常にすっきりした気持ちになったのを覚えています。
————————————————

例文を書いた私もそうだったのですが、
形容詞を丁寧に表そうとして
「形容詞+です」を使ってしまうことがあります。

ですが、
形容詞は「名詞に付き、動詞や形容詞などには付かない」
というのが原則でした。

形容詞を丁寧に表現する場合の言い回しとしては
K.I さんが書いておられるように
「おいしゅうございます」
「うれしゅうございます」
と、形容詞の後ろに「ございます」を付けるとされています。

ただ、話し言葉として「形容詞+です」が普及したことにより
昭和27年の国語審議会では『平明、簡素な敬語』という方針から
「形容詞+です」も認められ、現在は学校でも正しい形として教えている
とのこと。

▼ 相手・状況に合わせ、柔軟に対応
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールの場合、書き言葉に話し言葉の感覚がミックスされることが多く、
気持ちをダイレクトに伝えるような場合「うれしいです」という表現を
使ってしまいがちです。

しかし、書き言葉としては「うれしく思います」の方が
きちんとしていて、言葉として美しい印象がありますよね。

会話でもメールでも「うれしゅうございます」は使いづらい感が
ありますが、相手によっては適切な場合もあります。

特にメールは、会話と同じ調子でくだけた表現もOKな半面、
ビジネスメールでは相手に失礼に当たらないきちんとした書き言葉も必要
と、表現の幅が広いので、
相手や状況によって使い分けるとよいのではないでしょうか。

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 仕 事 ‎の メ ー ル 作 法              < 読者からの質問
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                       「返信不要」の言い換え

<読者からの質問>————————————————

返信不要をやわらかく言い換える言葉を探してるのですが
なかなか見つかりません。
上から目線でなく、目上の方にも使えそうな言葉が見つかりましたら、
【しごび】で特集宜しくお願いいたします。
読者 ○ささん
——————————————————————

通常、私も「返信不要です」というフレーズをよく使いますが
相手が目上の人の場合は、もっとほかに良い表現はないものか、
と思うことがあります。

ちょっとしたことですが
「返信不要」の間に「は」のひと文字を入れ
「返信は不要です」とするだけでも多少、印象が和らぎます。

さらに
「(上記で・特に)問題がなければ、返信は不要です」
「返信は不要です。お気遣いなく」
と「返信は不要です」の前後に一文を添えてもよいでしょう。

「返信不要」に代わるほかの表現として、私がよく使うのは
「ご報告まで」「お知らせまで」「ご連絡まで」
というフレーズです。

文末に書き添えると「このメールには特に返信する必要はありませんよ」
という気持ちを伝える役目をしてくれます。

「何かありましたら、ご連絡ください」
「またお目にかかれることを楽しみにしています」
「それでは失礼いたします」
のようにやりとりの“結び”を伝えるフレーズを使うのも
一つの方法ではないでしょうか。

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今週は、あいまいな依頼や返事への適切な対応について考えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 対応に困るフレーズ(5)
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「無理です」

最近、日常会話でもよく耳にするのが
「無理です」。

「ダメなことはダメ」という意思表示でもあり、
「できないことは最初から避ける」ということなのでしょうが、
仕事でこれを言ってしまうと身もふたもありません。
「無理です」と返答された方も困ります。

依頼に対して最初から「できない」と押し通すのではなく、
「どうしたらできるか」と考えて返してみてもいいのではないでしょうか。

依頼があれば、内容をひとまずひと通り聞く。そして…

⇒ 対応できるめどがつくものに対しては、
対策・方針を立て作業に取り掛かる。

⇒ 対応できそうにないものは、
代替策を考え、依頼者に提案する。

▼ 対応できないときにこそ、試される
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ポイントは、交渉力。自分では対応できない際にどう動くか、です。

たとえば、現在、作業中の案件があり、すぐに依頼の案件に
対応できない場合は、状況を話し、いつなら対応できるかを提示します。
相手がそれで了承すれば段取りがつきます。

「いや、急いでいる」ということであれば、
今の作業を後回しにできるか否か、
自分の代わりに対応できる人はいないかを確認し
対応できる方法にシフトします。

優先すべきは、自分の都合ではなく、仕事の遂行。
この観点さえあれば、仕事というのは回っていくものではないでしょうか。
「できません」「無理です」では、なんの解決にもなりません。、

例えば、初めての仕事でも、私は一度は受けるようにしています。
無理かも、と思うことでも、結果的に対応できれば
自分のスキルが一つあがったことになりますし、
ダメでも次はどうすべきか対策が立てられるようになります。

<追記>

もちろん、対応不可能なことを
無責任に「できます」と引き受けるのは
避けるべきです。
自分だけでなく、場合によっては
周囲を巻き込んでムダな仕事を増やすことに
なりかねません。

ただ、仕事を受ける際に「背伸び」することは
自分を成長させる、と思っていて
ちょっと頑張れば、できそう
と判断できる案件であれば
トライする価値はあります。

そうして経験を積んでいくと
依頼を受けた段階で
「できる・できない」、
自分が引き受けるべきか、
自分以外のふさわしい人に振るべきか
の判断が瞬時にできるようになります。

最初から「無理です」と突っぱねず
できる可能性を探ってみてもよい
のではないでしょうか。

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