今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 再び、書き換える技術(4)
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                           意志を伝える

 今週は事例を挙げながら、メールをわかりやすく、感じよく書き換える
 ポイントをご紹介しています。

 ある調査機関からアンケートの依頼文です。
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 XXXXXは、現在、サイトのリニューアルを進めております。
 つきましては、以前にご協力頂いた皆様から、再度、サイトの利用しやす
 さなどについて、ご意見を頂けますと幸いに存じます。

 ご協力頂けます方は、下記のサイトにアクセスしアンケートにお答えくだ
 さい。今回も、回答頂いた方には謝礼を進呈致します。
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 一貫して丁寧な言葉遣いなのですが、取ってつけたようなたどたどしい印
 象も受けます。
 「~頂けます」というフレーズが繰り返されているのも気になります。

 少し書き換えてみましょう。
 ——————————————————————
 XXXXXでは、現在、サイトのリニューアルを進めております。
 つきましては、以前、弊社で実施したアンケートにご協力いただいた
 皆様から再度ご意見を伺いたく、アンケートを用意いたしました。
 より利用しやすいサイトにしていくため、ぜひ、ご協力いただければ
 幸いです。  

 ※アンケートはこちらです (URL)

 アンケートにご回答いただいた方には謝礼を進呈いたします。
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 「~頂く」は丁寧な表現なのですが、繰り返し使うとくどくなりがちです。
 漢字で表記すると余計目に付くので、平仮名にして使用頻度も少なくして
 みました。

 アンケートに回答してもらいたいのであれば、アクセスしやすいような誘
 導の仕方も大切です。

 「ご協力頂けます方は、下記のサイトにアクセスしアンケートにお答えく
  ださい」と書くと、どこか遠慮がちで回りくどい感じがします。

 「ぜひ、ご回答をお願いできませんか」という気持ちを伝えるためにも、
 アンケートサイトのURLも先に明記するほうが得策ではないでしょうか。

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今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 再び、書き換える技術(3)>
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                            数字で示す

 今週は事例を挙げながら、メールをわかりやすく、感じよく書き換える
 ポイントをご紹介しています。

 仕事の打診の一文です。
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 引き続き、原稿の作成をお願いしたく下記の通り詳細をお送りいたします。 
 恐れ入りますが4/19(木)の朝までに1ページ分、4/21(土)の朝までに
 2ページ分の原稿作成をお願いしたいのですがご都合はいかがでしょうか。
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 日時や期限を知らせたり調整する場合、一文に用件を羅列してしまうと、
 読む側に日時や数字の記憶が残りにくいように思います。

 そこで、用件を整理しながら、書き換えてみましょう。
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 引き続き、3ページ分の原稿作成をお願いしたいのですが、
 ご都合はいかがでしょうか? 提出期限は
 4/19(木)の朝までに1ページ
 4/21(土)の朝までに2ページ
 です。もし、ご了承いただければ、追って詳細をお送りします。
 ——————————————————————

 文章の流れとしては、最初に依頼したい数量(ボリューム)を述べ、
 提出期限を整理して書くと分かりやすくなります。

 定期的な仕事で、対応が見込める場合は、最後の「もし、ご了承いただけ
 れば」の一文はなくてもいいでしょう。

 相手が判断しやすいような書き方を工夫すると、読み落としや読み誤りも
 少なくなり、やりとりがスムーズになります。

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今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 再び、書き換える技術(2)
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                        ゆったりやさしく!

 今週は事例を挙げながら、メールをわかりやすく、感じよく書き換える
 ポイントをご紹介しています。

 打ち合わせの日程のやりとりの一文です。
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 24日は取材が入っておりますので、連休前でご多忙とは存じますが、
 26日もしくは27日にお時間ありましたら、お目にかかって情報交換等でき
 ればと考えております。ご都合お聞かせ願えれば幸いです。
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 一文に用件を複数入れてしまうと、文章自体が畳みかけるような調子にな
 り、気ぜわしい印象になります。会話でも一気にまくし立てると、同じよ
 うな印象を受けますよね。

 用件を整理しながら、書き換えてみましょう。
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 あいにく24日は取材が入っておりまして、伺うことができません。
 連休前でご多忙とは存じますが、26日もしくは27日ではいかがでしょうか。
 もし、ご都合がよければ、お目にかかって情報交換などできれば、
 うれしく思います。ご検討の程よろしくお願いいたします。
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 都合の悪い日程を知らせるときも「あいにく」「残念ながら」のような
 緩衝材になる言葉を添えると「~できません」という否定表現が和らぎ
 ます。

 「~できればと思います」という言葉も便利でよく使いますが、
 「~できれば(~いただければ)うれしく思います」と
 「うれしく」を挿入すると、押し付けがましくなく希望を伝えることがで
 きるので、私はよく使っています。

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今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 再び、書き換える技術
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                       マイナスをプラスに!

 今週は事例を挙げながら、メールをわかりやすく、感じよく書き換える
 ポイントをご紹介します。

 ネットオークションでの出品者からのメールの一文です。
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 夫婦共、時間が不規則な仕事をしておりますので、協力しあってはおりま
 すが、ご連絡がスムーズにいかない事があるかもしれませんので、あらか
 じめ、ご理解下さいますよう、お願い申し上げます。
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 上記の文は、言いたいことはわかるのですが、句点「。」が一つしかなく
 読点「、」でつながっているので、読みづらく感じます。

 文章の構成としては、下記の三つの柱が考えられます。
  ・夫婦共、時間が不規則な仕事をしている
  ・そのため、連絡がスムーズにいかないことがある
  ・すぐに返信ができない場合もあるので、ご理解いただきたい

 上記の三つの柱を念頭に、適切に句点を入れて書き換えてみましょう。
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 私どもは夫婦共に時間が不規則な仕事をしております。
 できるだけ迅速な対応を心がけておりますが、ご連絡に多少お時間を要す
 る場合がございます。
 恐れ入りますが、その旨ご理解いただけると助かります。
 ——————————————————————

「ご連絡がスムーズにいかないことがあるかもしれません」と否定的に表現
 するより、やむを得ず「ご連絡までに多少時間を要する場合がある」こと
 を率直に伝え、そのための対応の努力をしている点も述べます。

 さらに、こちらの都合で対応が遅れることの了承を得る文なので、
 「あらかじめ、ご理解ください」よりも
 「恐れ入りますが~助かります」と書くほうが
 好印象を残せるのではないでしょうか。

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今週は、初めて出すビジネスメールについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 初めてのメール(5)
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言葉への配慮

初めて送るメールで相手に好印象を与えるには、ちょっとした言葉遣いや
言い回しに気を配ることです。

例えば、「資料を送ってください」よりも「資料をお送りいただけますか」
と言い換えるだけで、読む側の印象は変わるはずです。

これまでも繰り返し述べていますが、メールの文章というのは、ややもす
ると冷たく素っ気なく感じられるもの。

書く側は何の気なしに書いたつもりの言葉が、読む側にも同じ感覚で伝わ
るとは限りません。読む側の精神状態によっても受け止め方が異なる場合
があります。

▼ 覚えておくと良い言い回し
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
感じの良い言い回しを幾つか挙げてみましょう。

「~してください」⇒「~していただけますか」
例)送ってください → お送りいただけますか

「どうですか」⇒「いかがでしょうか」「いかがですか」
例)○日はどうですか? → ○日はいかがでしょうか?

「~してもらえますか」⇒「~いただけますか」
例)確認してもらえますか → ご確認いただけますか

上記の例では、左側の言葉でも意味は通じますが、右側の表現に書き換え
ると、より丁寧な印象になります。

最初のうちは言葉がなかなか出てこず、一通のメールを書くのにも時間が
かかるかもしれません。ですが、意識して書くうちに自然と身につくので、
ぜひ、新社会人のかたは根気よく実践してほしいと思います。

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今週は、初めて出すビジネスメールについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 初めてのメール(4)
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相手の立場で

メールの文面は素っ気なかったり冷たい印象がするのに、実際に会ってみ
ると意外と感じの良い人だった、ということがあります。

これは文章で損をしているケース。文章を書くのが苦手な人やメールに慣
れていない人に多く見られる傾向です。

見た目の第一印象でその人となりが瞬時に判断されてしまうように、メー
ルの文章にも同じことが言えます。文章を書くことに苦手意識が強いと、
つい言葉も少なくなりがち。

ですが、言葉は足りないより、言葉を尽くすに越したことはありません。
ムダに飾ったり誇張した文章を書くことではなく、相手に対して誠意を持っ
て、的確に用件を伝えることで、余計な誤解やトラブルを招くこともなく
なるのですから。

ポイントは、相手の立場で文章を書いてみることです。手始めに、自分が
書いた一文を相手が読んだとき、不快にならないかを意識して読み返して
みましょう。

▼ メールだって対話の道具
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
問い合わせのメールで、自分の名前や素性も名乗らず質問攻めにしたり、
自分の都合や意見だけ一方的に書きたてたり…

このメルマガへもたまに名前も名乗らず意見や質問のメールが送られてき
ます。「名なしのごんべい様」へと返信するわけにもいかず、返信のしよ
うがなく、とても困ります。

メールだからといって、人とのやりとりに最低限必要なマナーを無視して
よいという道理はありません。

メールは対話の道具。気持ちまではしょってしまっては、コミュニケーショ
ンは図れないと思うのです。

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