今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(5)
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名前を名乗る

<読者からの質問>————————————————

メールで自分の名前を先に名乗るか、後に名乗るか
で悩んでいます。

1)私のスタンダード

いつもお世話になっております。
○○○○○○(社名) 山田(名前)です。

(本文)

以上。よろしくお願いいたします。

2)よく見かけるタイプ

いつもお世話になっております。

(本文)

山田

1)の方が丁寧な感じがするので、
私はずっとこのスタイルをとっていますが

アウトルックの送信者欄に名前が出て、冒頭で名を名乗って、
最後の署名で締めてると、
知り合いより『なんぼ自分の名前をアピールしてんねん』って
いわれました。

アドバイスをよろしくお願いいたします。
(読者 T.Yさん)
——————————————————————

自分の名前をメール冒頭で名乗るか、後にするかは
相手によると思います。
社外の相手、社内の相手によっても違ってきます。

T.Yさんの場合は
通常は1)のパターンで問題ないと思いますが
社内関係者や、名乗るまでもない既知の間柄の相手なら
2)のパターンを使ってよいのではないでしょうか。

私は個人営業で、“社内”に相当する相手がなく
仕事関係のメールはすべて“社外”の相手なので
最初に自分の名を名乗る1)のパターンを使っています。
親しい間柄の仕事仲間でも、仕事のメールではこのパターンです。

ただ、仕事以外の私的なメールでは
最後に名乗る2)のパターンにしています。

メールでは特に「一律な対応」より
その時々の「状況に合わせた対応」が必要に思われます。

初めてやり取りする相手と
懇意な相手とのメールでは
言葉の選び方も変わってくるもの。

基本のパターンにプラス、状況に合せた応用パターンを
持っておくといいですね。

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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(4)
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文末の「ください」

<読者からの質問>————————————————

敬語についてですが、
書いていて、どうしても違和感がぬぐえない表現があります。

よくある、
「季節がらご自愛ください」とか
「気をつけてお出でください」の
「ください」で、

例えば、年上の人に「本を取ってください」というのは
命令口調で失礼なので
「本を取っていただけますか」が良いというのは分かります。
「ご連絡ください」を「ご連絡お願いします」というのもOKですよね。

同じように、うんと年上の人に
「ご自愛ください」「お出でください」と
「ください」をつけると、
なんか「自愛しろよ!(←ややおおげさ)」と言っているようで、
「おおきなお世話だ!」と自分で突っ込んでしまい、
とっても書きにくのです。

仕方ないので、
「ご自愛くださいませ」とか「お出でくださいませ」と
「ませ」をつけたりしますが、それもくどいようで…。

どうしてますか?
(読者 R.Yさん)
——————————————————————

「ご自愛ください」は
この一文が慣用的に使われているので
結びが「ください」でも気にすることはないと思います。

手紙では、より丁寧に言う場合
「ご自愛専一のほどお祈りいたします」
という表現もあるようですが
はがきやメールではちょっと仰々しいですよね。

文末を「ください」で結ぶことに抵抗があれば
「ご自愛のほどお祈り申しあげます」
という表現も収まりがいいように思います。

「お出でください」については
目上のかたに使う場合は
「お越しをお待ちしています」とするとよいかもしれません。

「ませ」については
以前、メルマガ読者から
「ませ」という表現が媚びているようで気になる
という指摘をもらったことがあり
以来、私は積極的には使っていません。

ただ、「ませ」というのは
女性ならではの丁寧な表現だとも思うので
場や相手に合っていれば。問題はないと思います。

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【しごび】 の お す す め
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広島限定情報ですが・・・

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8月25日(火)、前掛け専門店「Anything」がついに広島上陸!!
http://www.anything.ne.jp/maekake/arch/2009/07/82530.html
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◎ 2009年8月25日(火)~30日(日) 10時30分~19時30分

◎ 三越広島店 1階イベントスペース
「第7回 伝統のにっぽん工芸大全」にて出店

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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                           末尾の「以上」

<読者からの質問>————————————————

末尾に下記一文を入れることについて、
個人的に少し“きつい”イメージがあり、控えがちです。

「以上、宜しくお願い致します。」や、
「以上。」

使用した方が、返信が重なったときなど
読みやすいとは思うのですが、

取引先に対して送る際など、失礼にはならないか
気になっていました
(頂くメールではしばしば見受けられるんですよね)。

神垣さんはどのようにお考えでしょうか?
ご教示頂ければ幸いです。

※因みに社内メールに関しては多用しています。
(読者 S.Fさん)
——————————————————————

「以上」には、文書や目録などの末尾に記して
「終わり」表す意味あいがあります。

メールで「以上」を使うのも
「用件はここまで」というのを明確にし、
確認する意味が込められていると思われます。

おそらく、社内メールで使われるのが主流だったものが
次第に対外的なメールでも使われるようになったのではないか
と推察します。

ただ、ビジネスメールで社外の相手に対して
文末が「以上」だけで終わってしまうのは
少々、そっけいない気がします。

相手とのやり取りの頻度や親密度にもよりますが
対外的なメールの文末を「以上」だけで終わらせるのは
抵抗があるので、私は言葉を添えるようにしています。

例えば、用件を書いたあと

「○○については以上です。
ご対応のほど、よろしくお願いいたします。」

という感じです。

「以上」で確認した用件について、相手にどうしてほしいのか
(確認とか対応)を述べて文章を結ぶようにすると
丁寧な印象を与えるのではないでしょうか。

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【しごび】 の お す す め
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夏休み、お子さんと一緒にご覧いただきたい映画です。

「The A-bomb ヒロシマで何が起こったか」

原爆について詳しく知らないかた、関心を持ち始めたかたたちに
「原爆とは何か」をわかりやすく説明する
入門編的な教育映画です。

上記のWebサイト上で動画がご覧になれます。

 

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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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  仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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                       「申し訳ありませんが」

VOL.1083 お詫びの言葉の後の「が」の使い方について、

次の質問をいただきました。

<読者からの質問>————————————————

メルマガの本文に記載のあった文章ですが、
▼ お詫びの言葉の後の「が」
とあります。

例えば、下記のような文章の場合もおかしいのでしょうか?

(例)お手数をおかけして申し訳ありませんが
ご確認よろしくお願いいたします。
(読者 H さん)
——————————————————————

私の記事の言葉が足りず、わかりにくかったですね。
改めて解説します。

「申し訳ありません」とか「申し訳ございません」というフレーズは

1)相手にわびる、謝罪する時に使う場合と

2)相手に無理なお願いや手を煩わせて「すまない」と恐縮する時に
使う場合

の2通りがあります。

Hさんの例にある
「お手数をおかけして申し訳ありませんが」の「申し訳ありませんが」は
2)の「すまない」と恐縮している気持ちを表す「申し訳ありません」
にあたります。

このような場合の「申し訳ありません」は「が」で続けても
相手に不快感はないと思います。

「お手数をかけますが、ご確認をよろしくお願いいたします」としても
意味は通じるところを「申し訳ありませんが」を添えることで
より丁寧な一文になっています。

▼ 「が」でつなげると謝罪の気持ちが薄れる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
VOL.1083の記事では
1)のおわびの意味を示す「申し訳ありません」を
言い切らずに、「が」で後の文章をつなげてしまうと
ぞんざいな印象を与えることを
述べたかったのですが、例に挙げた一文がまずかったですね。

相手に許しを請うような場合、例えば

「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、
なにとぞご容赦ください」

よりも、次のように一度文を区切ると
謝罪の意味あいが強まります。

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
なにとぞご容赦ください」

あるいは
「不手際があり申し訳ありませんが、
二度と繰り返さないよう気をつけます」

「不手際があり、申し訳ありません。
二度と繰り返さないよう気をつけます」

このように、おわびや謝罪の文章は
「申し訳ありません」と一度文を区切る方が
よりきちんと気持ちが伝わるのではないでしょうか。

 
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 読者からの質問 >
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                         「ご自愛ください」

この季節になると、よくいただく質問です。

<読者からの質問>————————————————

「お体ご自愛下さいませ」という表現、ちょっと気になります。

本来「自愛」には自分の体、健康のことを気にかけるという意味がある
ので、上記表現は意味がダブってしまっており、あまりよい表現では
ないと思います。
「ご自愛くださいませ」で十分ではないでしょうか。

(読者 A.Sさん)
——————————————————————

今は残暑見舞いの季節ですが、
暑中見舞い、残暑見舞いのやりとりが行われるようになると
よくいただく質問が「ご自愛ください」という表現についてです。

A.Sさんが書いておられるとおり、
「ご自愛ください」には「お体に気をつけてくださいね」
という意味合いが含まれているので、
前に「お体」を付ける必要はありません。

バックナンバー VOL.888「疑問な言葉(4)」参照

「ご自愛ください」の前にひと言添えるとしたら
「どうぞ」「時節柄」「暑さ一段と厳しい折」などがあります。

暑中見舞いや残暑見舞いの目的でメールを送ることはあまりなく
「ご自愛ください」という表現は
どちらかというと、はがきや手紙でよく使われる表現だと思いますが
その意味と使い方は知っておいてよいと思います。

 
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今週は、メールで説明する時の留意点についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < メールで説明(5)
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                          文字以外の伝達

 メールで何か説明を要する時、注意したいポイントについて
 今週は取り上げてきました。

 口で説明するにしても、メールで説明するにしても
 簡単な内容であれば、問題なく相手に伝えることができます。
 ですが、込み入った内容になるほど、伝えづらいものです。

 やたらと文章が長くなったり、書けば書くほど分りにくくなったり…。
 そういうときはメールにこだわらず、電話で説明する方が早いです。

 メールでしか伝達手段がない場合は
 図解したファイルや、別途詳細を記した文書ファイルを
 添付するのも効果的。

 画像を添付してもよいでしょう。
 文章で伝える自信がない時は「こんな感じ」と
 見本や現物写真を添付する方が、理解してもらいやすいことも。 

 ▼ 自分の伝えやすさより、相手のわかりやすさを優先
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 私はデザイナーに指示を出す時
 メールで概要だけ伝え、手書きで図を描いたFAXを送って
 最終的に電話で説明することもよくあります。

 電話にするか、メールのするかの判断は
 文章にして却って混乱を与えたり、誤解が生じるような場合は電話
 記録として伝えた内容を残しておきたい場合にはメール
 と私は区別しています。

 説明する際に、携帯メールは
 よほど緊急時でない限り使いません。

 私の場合、文字を打つのに時間がかかり、
 入力する手間と時間があれば、電話する方が早いと思うからです。
 入力に気をとられ、肝心な文章の方に気が回らない
 というのもあります。

 的確な説明をする場合、
 自分が扱いやすいツールを使うという以上に
 相手にとって伝わりやすいツールを選ぶことも重要と考えます。

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 【しごび】 か ら お 知 ら せ
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 来週8月10日(月)~14日(金)は
 お盆休みのため、メールマガジンの配信をお休みします。

 次回の配信は、8月17日(月)です。

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