今週は、繰り返し使ってしまいがちな言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 文章のぜい肉をすっきり!(5)
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                            「という」
 文章を書いているうちに
 知らず知らず多用している「ぜい肉」表現
 を今週は取り上げてきました。

 「こと」と合わせて使ってしまいがちな表現に
 「という」があります。

 ————————————————————–
 メールを書く、ということを
 「なんだか難しい」というふうに頭で考えてしまい、
 書くということ自体に抵抗感のようなものを感じていることが多い、
 ということに気づくことがあります。
 ————————————————————–
 
 「という」がなくても意味が通じる場合が多いのですが
 上記のように
 「ということ」「というふうに」と
 「という」に「こと」や「ふう」を足して
 さらに「ぜい肉」を追加してしまうことも……。

 「という」に限らず
 文を書くとき、無意識に不要な表現を
 合いの手のように入れてしまっていることがあるので
 読み返して、省いていきましょう。

 ————————————————————–
 メールを書くのは「難しい」と頭で考えてしまい、
 書くこと自体に抵抗感を抱くことがあります。
 ————————————————————–

 これをさらにブラッシュアップすると

 ————————————————————–
 メールを書くのは「難しい」という苦手意識から
 書くこと自体に抵抗を感じてしまいます。
 ————————————————————–

 このように最初にざっと文を書きだしてみて
 読み返したときに、「ぜい肉」表現を削ぎ落していくと
 すっきりスリムな文章にまとまります。

 「書く」→「読む」→「整える」
 プロセスを面倒がらずに続けることをお勧めします。

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今週は、繰り返し使ってしまいがちな言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 文章のぜい肉をすっきり!(4)
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                             「大変」
 文章を書いているうちに
 知らず知らずに多用していいる「ぜい肉」表現
 を今週は取り上げています。

 極端な例ですが……

 —————————————————
 大変お忙しいところ、ご返信をいただき
 大変恐縮するとともに、大変うれしく拝読しました。
 —————————————————
 
 このように、相手の対応に過剰に反応すると
 「大変」とか「とても」「すごく」といった
 言葉が多くなります。

 こうした言葉は、使えば使うほど
 書く側の思いとは裏腹に
 しらじらしくなり、読む側は冷めていきます。

 「大変」のように気持ちを強調する表現は
 感情に任せて、連発するのではなく

 ここぞというところに使ってこそ
 効果があがります。

 例えば、次のように1箇所だけ使うようにすると
 印象が変わります。

 ——————————————————–
 ご多用のところ、ご返信をいただき恐縮です。
 大変うれしく拝読しました。
 ——————————————————–

 あるいは

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 ご多用のところ、ご返信をいただき、ありがとうございます。
 大変うれしく拝読しました。
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 【しごび】 か ら お 知 ら せ
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今週は、繰り返し使ってしまいがちな言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法       < 文章のぜい肉をすっきり!(3)
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                            「思います」

文章を書いているうちに
知らず知らず多用している「ぜい肉」表現
を今週は取り上げています。

「です」と書くべきところを
「思います」にすり替えていませんか?

—————————————————
では、今日の15時から打ち合わせを始めたいと思います
その際、今回の件について報告をしたいと思いますので
部長からもご意見をいただければと思います
—————————————————

「思います」は、文を婉曲にする効果がありますが
上記の文例のように使いすぎると
婉曲を通り越して、まわりくどく腰が引けた印象を与えます。

「思います」で結んでしまうと、文章全体の印象も
書く人の思いの伝わり方も弱々しく頼りなく映るので
下記のようにきっちり言い切ってしまいましょう。

—————————————————
では、今日の15時から打ち合わせを始めます。
その際、今回の件について報告をいたしますので
部長からもご意見をいただけますか。
—————————————————

このほかにも
「心からお詫びしたいと思います」
「実行したいと思います」
「担当者として、がんばりたいと思います」

このように「思います」で文を結ぶと
どこか他人事で、無責任な感じさえします。

特に、お詫びや意志を表明する場合は
「思います」では相手から信用を得ることはできません。

「心からお詫びいたします」
「実行します」
「担当者として、がんばります」

このように「思います」に逃げず
言い切る勇気を持ちたいですね。

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今週は、繰り返し使ってしまいがちな言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 文章のぜい肉をすっきり!(2)
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                             「など」
 文章を書いているうちに
 知らず知らず多用している「ぜい肉」表現
 を今週は取り上げています。

 「など」もついつい何度も使って
 しまいがちな表現です。

 —————————————————
 赤や黄などの原色などのほか
 灰色や薄紫などの淡色などもあり、
 ユニフォームなどに展開できます。
 —————————————————
 
 上記の文例のように幾つか例や種類を挙げるときに
 「AとBとCなど」
 のように使い、このほかにもまだあることを
 「など」で示します。

 幾つか並べて挙げ、それらを
 「など」でひとくくりにできて便利なため 
 使いすぎてしまう傾向があります。

 場合によっては必要ですが
 下記のように「など」を取り去っても
 意味は通じます。

 —————————————————
 赤や黄の原色のほか
 灰色や薄紫といった淡色もあり、
 ユニフォームに展開できます。
 —————————————————

 むしろ、例示するものがはっきりして
 すっきりしますね。

 このように「など」は例示する表現のため
 「友人など」と書くと
 友人以外の人々も含む意味合いになります。

 「本社に集まった支店長などが」
 と書くと、支店長以外の役職も含まれることになり
 意味があいまいになることも。

 「本社に集まった支店長が」と限定するか
 「本社に集まった支店長や営業所長が」と他の役職も挙げると
 文が明確・明快になります。

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 今回は、女性読者からの評判が良かったです。
 
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 今回のテーマは
 「距離をものともしないオトコ」。

 オトコのことを書くつもりが
 結局、距離をものともしない自分ことを書いてしまいました……。

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                             「こと」

 文章を書いているうちに
 知らず知らずに多用していいる言葉があります。

 例えば「こと」。メール文を書いているうち、
 次のような文章になることはありませんか?

 —————————————————
 チームの方針が明確でないことは、
 メンバーにとっても不安なことです。

 目標がはっきりしないことで、
 メンバーが日々の努力を怠ることになり、
 業務の効率が悪くなることにもつながると思います。
 —————————————————

 読んでみると、合いの手のように
 文中に「こと」が幾つも入っていることが分かります。

 「こと」がなくても意味がつながるところは省き、
 他の言葉に言い換えられるところは表現を変えるようにすると
 文章が読みやすくなります。

 ————————————-
 チームの方針が明確でないと、
 メンバーも不安になります。

 目標がはっきりしないと、
 メンバーが日々の努力を怠り、
 業務が非効率になる恐れがあります。
 ————————————-

 「こと」はあってもなくてもよい場合が多く
 文章のぜい肉になりやすい言葉です。

 収まりがよいので、つい使ってしまいがちですが
 読み返してみると、文章を読みづらくしていることが分かります。

 今週は、このように
 つい使ってしまいがちな「ぜい肉」表現を取り上げ
 すっきりスリムなメール文が書けるようにしていきましょう。

記事全文を読む

今週は、似た言い回しの慣用句について取り上げます。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 間違いやすい慣用句(5)
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                        勝るとも/負けずとも

今週は、混同して使ってしまいそうになる
似た言い回しの慣用句について取り上げてきました。

次の言い回し、どちらが正しいでしょうか?

———————————
1)勝るとも劣らない。
2)負けずとも劣らない。
———————————

正しいのは
1)勝るとも劣らない
です。

「勝るとも劣らない」とは、
勝っていることはあっても劣っていることはない
という「互角以上」の状態、状況を示します。

一方、
「負けずとも劣らない」は
負けることはあっても劣ることはない
ということで、意味が通りません。

おそらく「負けずとも劣らない」は
「負けず劣らず」との混同からきているものと思われます。

「負けず劣らず」は
負けることも劣ることもない
つまり、互いに優劣がなく同じ程度であることを指します。

「負けず劣らず」が互角であるのに対し
「勝るとも劣らない」は互角以上である
ことを意味します。

例)
× 前作に負けずとも劣らない視認性が特長です。
○ 同業他社に勝るとも劣らない、質の高いサービス

思いこみや語感の良さから
誤ったまま覚えている語が意外とあるものです。

「どっちがどっち?」と迷った時点で
辞書で調べ、確認する習慣をつけましょう。

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