今週は、実は思っていた意味と違う言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < おっと勘違い(2)
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「さわり」

今週は、本来の意味とは異なる意味で使っている言葉を
取り上げています。

「では、資料のさわりだけ書いて送ります」

という一文。

「さわり」=最初の部分、導入部分
という意味合いで使うことがありますが
これは実は間違い。

本来、「さわり」は、
義太夫節の「聞かせどころ」「聞きどころ」に当たる言葉。
それが転じて、話や楽曲の一番の聞かせどころ
中心となる部分、要点という意味になりました。

したがって、「最初の部分」という意味で
さわりだけ書いて送ります」
「企画書のほんのさわりですが」
のように「さわり」を使うのは
間違った用法となります。

正しくは
「過去の講演のさわりを集めてまとめたものです」
「今日の話のさわりのところを教えてください」
のように使います。

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今週は、実は思っていた意味と違う言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < おっと勘違い
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                             「爆笑」

 メールやSNSでよく見かける表現に
 (爆)
 があります。

 (爆)は爆笑することを指す
 ネット特有の表現。

 会話では「ウケル~!」「オモシロ過ぎ~」などと言いますが
 書くと「爆笑」となります。

 「爆笑」とは、ウケルこと
 つまり、1人で大笑いしてしまうこと
 と捉えていませんか?

 「爆笑」の本来の意味は
 大勢の人が一斉に笑うこと。

 したがって
 「1人で爆笑」
 という言い方は「爆笑」の意味からすると
 間違いになります。

 今週はこのように
 本来の意味とは異なる意味で使っている言葉を
 取り上げていきたいと思います。

 「爆笑」については、最近では
 1人または数人が大声でわっと笑うことの意で
 が用いられつつあります。

 おそらくネット上で
 そうした意味で使われ、捉えられるようになって
 きたことも影響しているのかもしれません。
 
 たまに読者からの質問で
 (笑)や(爆)は
 ビジネスメールに使ってもいいものでしょうか? 
 という質問を受けます。

 仕事のやりとりには
 使わない
 というのが私の答えです。

 親しい人との会話に近いやり取りには
 (爆)や(笑)を使うと
 感情が伝わったり、ストレートな表現を緩和させたり
 する効果がありますが

 仕事のやりとりに、こうした
 カジュアルな記号や絵文字を使ってしまうと
 メール全体の印象まで軽々しくなってしまうからです。

 私信か、仕事のメールかで
 言葉や表現を使い分ける方がよいと考えています。

記事全文を読む
今週は、読者のかたからいただいた質問に回答します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(4)
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                              「ら」

 VOL.1987< 文章のぜい肉をすっきり!(2)> 
 「など」に関連したの質問です。

 <読者からの質問> ———————————————-

  「本社に集まった支店長が」と限定・・・
  の件ですが
  「本社に集まった支店長らが」
  と、「ら」を付けたら、
  礼儀上、失礼にあたるとか、贅肉などで問題があるでしょうか

                         (読者 仙人さん)
 ——————————————————————

 VOL.1987の該当記事を再掲しますと…
 ———————————————————-
 「など」は例示する表現のため
 「友人など」と書くと
 友人以外の人々も含む意味合いになります。

 「本社に集まった支店長などが」
 と書くと、支店長以外の役職も含まれることになり
 意味があいまいになることも。

 「本社に集まった支店長が」と限定するか
 「本社に集まった支店長や営業所長が」と他の役職も挙げると
 文が明確・明快になります。

 ———————————————————-

 上記に記事に対して
 「など」に代わり「ら(等)」を付けるのはどうか?
 という質問です。

 「ら」は大辞林によると
 人を表す名詞・代名詞、また指示代名詞に付いて、複数であることを表す。
 目上の人を表す語には付かない。
 とあります。

 また、「共同通信社 記者ハンドブック」には
 人については一般に「ら」を使うが
 より丁寧に言うときは「○○さん(を)はじめ」とする
 とあります。

 したがって、部下がメール文で
 「本社に集まった支店長らが」とか「部長らによる会議」
 と表記するのは、避けた方がよいでしょう。

 「彼らの意見」
 のように上司が部下に使うのはOK。

 部下が上司に使う場合は
 「支店長はじめ各支店の担当者が」
 という表記の仕方もあります。

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今週は、読者のかたからいただいた質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(3)
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 「幸いです」

質問と言うより、
VOL.1974「よろしくお願いいたします」の重複
に対していただいたご意見を紹介します。

<読者からの質問> ———————————————-

「○○いただければ幸いです」という表現、
「お願いします」から置き換えるには不適当に思うのです。

というのも、この表現を使った場合、
していただける場合と、いただけない場合があるからなのですが、
心当たりはないでしょうか。

わたしも、ふと気がつくと「お願いします」を連発している
場合があるので、 置き換える場合は「してください」の
シンプルな表現を使うようにしています。

ちょっときついと感じるかもしれませんが、
最終的に「お願いします」でしめているのなら良いかなと思っています。

読む側の解釈としては、
「もれなく」と判断するか、「できれば」と判断するかで
不公平が生まれるので、

もし使う場合は、「お手隙のときにでも」とか「もしよろしければ」
などを添えて、解釈がブレないように注意しています。
(読者 名無しさん)
——————————————————————

上記は
・○○について、ご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

という文例に対し
「幸いです」は相手の意に任せる意味合いのある表現であるため
相手が「確認する」かどうかわからない。

したがって
きちんと確認してほしい場合は

・○○について、ご確認ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

とする方が適切ではないかというご指摘です。

「~いただければ幸いです」というフレーズは
「~してもらえると、うれしいです」
「~してもらえると、ありがたいです」という意味合いがあるので
念を押すには、少々弱い。

「ちゃんと確認してほしい」という強い意を伝えるのであれば

・○○について、ご確認ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

あるいは

・○○について、ご確認をお願いいたします。

と言いきる方が伝わります。

一方、「できれば、確認してほしい」というニュアンスであれば

・お手隙のときにでもご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

・もしよろしければ、ご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

と、「お手隙のときにでも」「もしよろしければ」という
婉曲な言葉を添えて、確認するかどうかは
相手にゆだねる表現とします。。

依頼する側の
「お願い」の度合により
表現が変わるということを整理することができました。

ご指摘いただき、ありがとうございました。

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今週は、読者のかたからいただいた質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(2)
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締めのフレーズ

<読者からの質問> ———————————————-

メールの締めについ
「どうぞよろしくお願いいたします」や
「何卒よろしくお願いいたします」
を頻繁に使ってしまいます。

もっとバラエティを増やしたいのですが、
何かよいフレーズはないでしょうか。

特に上司と何度もやり取りする際に困っております。
丁寧にはしたいため、ついつい使ってしまいます。
「取り急ぎ」や「ご報告まで」は失礼ではないかと心配で使えません。
(読者 C.Nさん)
——————————————————————

「お願いいたします」の前に来る
「どうぞよろしく」や「何卒よろしく」は
定型句で、特別な意味をなすものではありません。

そのため、「何を」よろしくお願いしたいのか
具体的に書くのも一つです。例えば…

資料のご確認をお願いいたします。
資料をご確認いただきますよう、お願いいたします。

あるいは、
「~よろしくお願いいたします」の後に
結びの一文を添えて、締めくくります。例えば…

・何卒よろしくお願いいたします。
それでは、失礼いたします。

・どうぞよろしくお願いいたします
何か問題がありましたら、ご連絡ください。

「取り急ぎ」や「ご報告まで」は
用件のみ、急いで伝える場合の締めくくりのフレーズなので
失礼にはあたりません。

言葉足らずな気がする場合は
「取り急ぎご連絡申し上げます」
と言葉を添えるとよいでしょう。

▼こちらの記事も参考にしてください。

 
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                          カッコと句読点

 VOL.1969< 句点と読点(4)>
 についての質問です。

 <読者からの質問> ———————————————-

  先日配信されたVOL.1969を読んでいて長年の疑問を思い出しました。
  句読点とカッコの使い方です。

  だいぶ前、翻訳の勉強をしていたときに
  『翻訳者のための日本語の書き方』のような本で、
  以下のような記述があったと記憶しています。

  ・鈎括弧(かぎかっこ)は広義の句読点に含まれるため、
   それらを続けて書くのは間違いである。

  例えば、
  × すると、「海が見えるよ。こっちへおいでよ。」という声が聞こえた。
  ○ すると「海が見えるよ。こっちへおいでよ」という声が聞こえた。

  今少しネットで調べてみると、
   × 「海が見えるよ。こっちへおいでよ。」
   ○ 「海が見えるよ。こっちへおいでよ」
  と、閉じるカッコの直前の句点は書かない、が標準的のようですが、
  カッコの直前の読点は書かない、というルールはなさそうです。

  私の記憶が間違っていたのかな? とも思いますが、いかがでしょう?

  また、改行のときの読点は打たないものなのでしょうか?

  句読点とカッコ、改行が重なったときの使い方について
  ご教授いただければ幸いです。
                          (読者 M.Sさん)
 ——————————————————————

 上記の質問は、メルマガに書いた

 ———————————
 読点を入れるポイントは、次の3つ。

 1)主語の後
 2)接続詞の後
 3)並列する語の間
 ———————————

 に対してのものです。

 翻訳文と仕事に使う文書やメール文では
 内容や表現・表記の仕方が違ってきますので

 翻訳文であれば、翻訳文のルールに従うのが
 適切と考えます。

 ビジネスメールでは、
 そのメール文に使う句読点と使い方が統一されていればよい
 というのが私の考えです。

 ビジネスメールで
 質問者が例に挙げてくださっているような
 「カッコの直前の読点」
 のような表記を使う機会はそう多くないと思うのですが

 それが間違いかどうかというより
 そうした表記を使うメール文や文書で
 「統一」がされていれば問題なしと
 捉えています。

 例えば、次のようなメール文の場合
 ——————————————
 したがって、「部長の指示を仰ぐべきです」と
 山田さんには伝えました。
 ——————————————

 ・接続詞「したがって」の後、カッコの前に読点を使用
 ・カッコで閉じる前の文「・・・べきです」に句点は使わない
 ・1行目の改行の際、読点は使わない

 という3点が、メール文全体で
 統一されていれば良い、という考え方です。

 ——————————————
 したがって「部長の指示を仰ぐべきです」と、
 山田さんには伝えました。
 ——————————————

 上記のように
 ・接続詞の後、カッコの前に読点は使わない
 ・文の改行の際は読点を使う
 で統一するのであれば
 それを全文に適用する方がよいでしょう。

 表記の基準は、細かく見ていけば
 いろいろあります。

 メールで伝達する際
 用件が正しく相手に伝わることが
 最も重要ですから、大きく意味を取り違えるような
 句読点やカッコの使い方がされていなければ
 それでよしとしています。私の場合。

 改行のときの読点に関して言えば
 メール文の場合は、意味のまとまりごとに改行を入れることが多いので
 文書の場合は「読点」を入れることがあっても
 メールでは省く傾向が強いです。

 表記としては、読点を入れる方が正しいのでしょうが、
 私は入れずに改行してしまうことが多いです。

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