今週は、言葉の本来の意味について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 本来の意味(3)
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 「対談」

今週は、実は知らずに使っていることの多い
言葉の本来の意味を紹介しています。

「対談」とは
ある事柄について2人で話し合うこと

誰もが知っている言葉でもあり
何を今さら、と思うかもしれません。

では、3人がある事柄について話し合うときは?

「対談」は文字通り
「対(つい)」つまり、2人で1組となって話をすることなので
3人で談じるときには「対談」とは言いません。

この場合
鼎談(ていだん)
という言葉を使います。

鼎(かなえ)とは、
古代中国で使われていた3本の脚が付いた器のこと。

そこから転じて
鼎の足のように3人が向かい合って話し合うことを
「鼎談」と言います。

そういえば、文芸誌のタイトルで
目にすることがある言葉です。

広報誌や社内報の企画で
あるテーマで2人が話をするのが「対談」、
3人だと「鼎談」、
4人以上になると「座談会」
と使い分けます。

ちなみに
1人をクローズアップして話を聞く場合は
「インタビュー」になります。

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今週は、言葉の本来の意味について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 本来の意味(2)
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「世間擦れ」

今週は、実は知らずに使っていることの多い
言葉の本来の意味を紹介しています。

「世間擦れ」と書いて「せけんずれ」と読みます。

「彼は世間擦れしているから」

という一文を
あなたはどのような意味で受けとりますか?

「せけんずれ」の「擦れ」は
こすれて、痛んだり減ったりすること。

「世間擦れ」とは、文字通り
世間にもまれ、さまざまな経験や人と接するうちに
初々しさや純真さが失われ、ずる賢くなっている
こと
を指します。

しかし、語感からは
「擦れ」より「ズレ」
というイメージがあり

一般の感覚からずれている、世情に疎い
つまり、「あの人は天然だから」という
どちらかというと好意的なニュアンスで使っている
ケースも。

しかし、本来の意味は、
世俗の経験を積んで悪くなっている
という言葉のため、

「彼は、まだ随分若いのに世間擦れしている」
のように、マイナスな意味合いで使われることが多く
褒め言葉には適しません。

褒め言葉として使う場合は
「経験豊富な」
「その道に熟達した」
という表現の方が好ましいでしょう。

ちなみに、「世間擦れ」の類似語は
「老獪(ろうかい)」「すれっからし」。

反対語は「世間知らず」
です。

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今週は、言葉の本来の意味について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < 本来の意味
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 「姥桜」

「姥桜」と書いて「うばざくら」と読みます。

「私は社内でもすでに姥桜ですから」

という一文では
「自分は古株、お局ですから」という
やや自虐を含む謙遜の意で「姥桜」という言葉を使っています。

文字のイメージから
「姥桜」→老いた桜の木→年配の女性
と想定されるからです。

しかし、
「姥桜」とは、
女盛りを過ぎても、なお美しさや色気が残っている女性
というのが本来の意味。

そうすると、上記の例文は
謙遜どころか、自慢になってしまいます。

本来の意味からすれば
自ら使うのではなく
相手に対する褒め言葉として使うのが適切な言葉です。

ただ、本来の意味を知っていても
「姥」という文字が与えるインパクトが強く
少々、人に対して使うには勇気がいる言葉ではあります。

今週はこのように、
実は知らずに使っていることの多い
言葉の本来の意味を紹介していきたいと思います。

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今週は、敬語の誤った使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < おかしな敬語(5)
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「おけます」

今週は、敬語の誤った使い方を事例とともに取り上げてきました。

——————————————
当社サービスにおけます消費税率の引き上げを
下記の通りお願いをいたしたいと存じます
——————————————

上記の文の問題個所は
「おけます」と
「お願いをいたしたいと存じます」
の2カ所。敬語が過剰に使われています。

丁寧な表現を意識するあまり
使わなくてもいいところが敬語表現になっている一例が
「当社サービスにおけます」の「おけます」です。

ここでは「ます」を取って
「おける」として差し支えありません。

結びの文
「お願いをいたしたいと存じます」
では、「お願い」の後の「を」が不要。

「お願いしたいと存じます」としてもいいのですが
「~と思います」の敬語「~と存じます」も取って

「お願いいたします」
とすれば、さらにスッキリします。

したがって上記の文を書き換えると次のようになります。

——————————————
当社サービスにおける消費税率の引き上げを
下記の通りお願いいたします
——————————————

過剰に敬語を使うことで
文意が伝わりにくくなることがあります。
文の目的、ねらいは何かをまず考え
必要以上に敬語を使わず、
スッキリ伝える文章表現を心がけましょう。

<追記>

文頭に「誠に恐縮ですが」を添えてもよいでしょう。

敬語を不要に付け足すより、
こうした緩衝材になるフレーズを添える方が丁寧になります。

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今週は、敬語の誤った使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < おかしな敬語(4)
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「おそろいになりました」

今週は、敬語の誤った使い方を事例とともに取り上げています。

—————————————————–
以上で、ご注文の商品はおそろいになりましたでしょうか
—————————————————–

上記の文にある「おそろいになりましたでしょうか」
に問題があります。

「おそろいになる」は
「そろう」に尊敬語の「お~になる」をつけたもの。

「会員の皆様が全員おそろいになりました」
のように、主語である「会員」を高めて使う場合はよいのですが

上記の文例では
注文した商品を「そろえる」のは店側です。

相手であるお客様を高めるつもりの敬語が
店側の対応を高める表現になっています。

本来は、謙譲語「~ておる」を使って
「そろっておりますでしょうか」とするところですが

ここでは、お客様が注文した商品がそろっているかどうかを
確認するのが文の目的なので

———————————-
以上がご注文の商品でございますね
———————————-

という言い回しで事足りると考えます。

相手に敬意を払いたいのに
尊敬語と謙譲語を取り違えてしまい
冒頭の文例のように、自分の方を高めた表現になっていることがあります。

主語が相手のときは「尊敬語」
主語が自分のときは「謙譲語」
という区別をつけましょう。

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今週は、敬語の誤った使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法        < おかしな敬語(3)
◆─────────────────────────────────◆
 「ご対応内容」

今週は、敬語の誤った使い方を事例とともに取り上げています。

—————————————————–
消費税法改正に関しまして、
弊社の対応内容についてご案内させていただきます。
—————————————————–

お客様に向けて
消費税法改正に関する対応内容を伝える
上記の一文。

問題点は
「ご対応内容」
という表現です。

「ご対応させていただきます」
と謙譲語の「ご~させていただく」
という使い方であれば問題ないのですが

結びの文がその役割を果たしているので
ここでは
「対応内容」とすればよく
「ご」をつける必要はありません。

結びの文にある
「ご案内をさせていただきます」の
「案内」の後の「を」も不要です。

したがって、次のように書き換えることができます。

—————————————————–
消費税法改正に関しまして、
弊社の対応内容についてご案内させていただきます。
—————————————————–

「対応」とか「対応内容」という名詞に
「ご」をつけただけで、敬語表現にはなりません。
文意を汲んで、適切な言葉に敬語を使いましょう。

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